冴えない彼女の育てかた♭ 第9話

 

冴えない彼女の育てかた♭第9話です。

死ねと言えるプロデューサー。

第9話「卒業式と超展開」

では今週の詩羽ちゃんをみていきましょう。

今回はほぼ全編に渡って出てましたね。

卒業です。

倫也「卒業おめでとうございます」

倫也「詩羽先輩」

詩羽「♪」

詩羽ちゃんは謝恩会には興味がないっぽい。

詩羽「あなたが来てくれるって思ってなかった。この間あんな別れ方しちゃったし」

詩羽「そんなの澤村英梨々は喜ぶかもしれないけれど」

詩羽「柏木エリにとって幸せだとは思えない」

詩羽「ケンカしたし」

詩羽「しかも私は卒業しちゃうし、たぶんもう会うのは最後だし、どうせ別れるなら…」

詩羽「思い出がほしいんだ詩羽先輩!」

詩羽「…とか迫ってヤリ逃げしちゃう魂胆かしら?」

詩羽「でもせっかくの思い出作りなら一度家に帰って勝負服に着替えてきていいかしら♪…でも卒業の思い出ならやっぱり制服プレイよね」

詩羽「これはどちらにしたものかしら♪」

…全力で制服プレイをお願いしたい。当然全部脱がせずに半脱ぎでな!せっかくの制服プレイなのに全部脱がせたら意味がない。

倫也はどうやら真剣な話らしい。

倫也「これが俺の答えです」

新しいゲームの企画書です。

今のメンバーで作りたいらしい。

詩羽「読ませてもらう」

読み終えたっぽい。

詩羽「75点」

詩羽「頑張ったわね倫理くん」

詩羽「ストーリーも設定もオリジナリティはないけれど王道を目指してとにかく丁寧に作りこむ。変に奇をてらわずヒロインの可愛さで勝負する。実にギャルゲーらしい萌えゲーにふさわしいアプローチね。もちろん悪い意味でじゃないわよ」

今回は改めてヒロインの可愛さを全面に押し出すコンセプトっぽい。

詩羽ちゃん的にはそれが自分じゃないのが残念?

詩羽「ここにはあなたが本当に作りたいものがきちんと書かれてる」

倫也「この企画参加してくれませんか!」

一気に場の空気が変わります。

いままでの詩羽ちゃんなら即答してくれた気がするが…。

倫也「負担が大きいなら少しだけでいい、1ルートだけでいい、監修だけでもいい」

詩羽「…」

詩羽「…澤村さんにはもう話した? 彼女はなんて答えたの? 引き受けるって言った?」

倫也「これからだけど」

詩羽「私が言わなくちゃならないのね」

詩羽「ずるいなぁ澤村さん」

呼び方が変わったところからもこれが真剣な話だというのが分かりますね。

詩羽「ごめんなさい、倫也くん」

詩羽「もう私はあなたと一緒にいけない」

倫也「え」

詩羽「あなたの企画に参加できる余裕はないの」

倫也「無理はさせないよ。先輩にも英梨々にも」

詩羽「だからよ、倫也くん。あなたは澤村さんにも私にも無理を強いることができなかった」

詩羽「これが全てを投げうってでもやるべき企画だって言い切れなかった」

倫也「そんなこと言えるわけないじゃん」

詩羽「私たちクリエイターはね、無理をしなくていいと許された瞬間に成長は止まってしまうの。無理めの締め切りがあって、納期とクオリティのバランスで戦って、命懸けの勝負をしないと向上なんかできないの」

詩羽「だから倫也くん、あなたはプロデューサーには向いてない。自分が何をしなくても人には限界を求められるようにならないとダメ。人に地獄を見させて自分はさっさと帰れないとダメ。負い目を感じてクリエイターを従わせられないならプロデューサー失格よ」

詩羽「この企画のために死ね、と言ったやつがいたわ」

詩羽「けれど中を見たら…まぁ死んでもいいかなって思った」

その中身は…フィールズクロニクルという作品の新作の企画書でした。

どうやらかなりの人気シリーズらしい。

そのシリーズの20周年記念の新作が開発されることになったっぽい。

プロデューサーかディレクターかな?

詩羽「あなたなら自分の企画書とこの企画書の両方を出されてどっちを選ぶと聞かれたらどうする?」

詩羽「ごめんね、倫也くん」

倫也「あの紅坂朱音が詩羽先輩をスカウトしたっていうの? これを見せて」

詩羽「正確にはちょっと違う」

詩羽「ごめんなさい」

詩羽「紅坂朱音の一番の目当てはね…」

詩羽「私じゃないの…」

詩羽「許して倫也くん」

詩羽「あなたに憎まれても仕方ない」

このあたりの声が特にいい。

詩羽「それでも私はもう一度」

詩羽「柏木エリと組んでみたかった」

詩羽「…」

ちょっとだけ過去にさかのぼります。

ものすごい赤いですねw

この絵柄は…。

場面変わって学校。

詩羽「またボツ?」

英梨々「うぇ!?」

詩羽「別にそれほど悪いデキには見えないけれど、どこが気に入らないのかしら」

英梨々「いつからいたの霞ヶ丘詩羽!」

詩羽「あなたが倫理くんからのメッセージをニヤニヤ眺めていたあたりから」

最初からやんけ!っていうツッコミは入らないっぽい。

詩羽「待ってる。あたしずっと待ってるよ倫也♪…なんて」

詩羽「あなたもずいぶんツンとデレのギャップが激しいわね。まるで多重人格レベルだわ」

英梨々「うるさいわね!このステルス黒髪ロング!」

詩羽「それは加藤さんのことでしょ。今となっては」

ずいぶん楽しそうな詩羽ちゃんですね。かわいい。

英梨々「あたしが誰を待っていようが誰と帰ろうがあんたには関係ないでしょ」

詩羽「確かに私は構わないけれど彼と一緒のところを友達に見られたらどうするの? あなたサークルのことも倫理くんのことも今までひた隠しにしてきたでしょ」

詩羽「顔に絵具ついてるわよ」

英梨々「なんで帰んないのよ」

詩羽「話が終わったら彼が来る前にさっさと帰るわよ」

英梨々「話ってなによ!あんたまだあたしをいじめるネタがあるっていうの!」

詩羽「さっき描いてたの、サークルのトップページ用の新イラストよね」

詩羽「あれっていつ完成するの?」

詩羽「最初の公開予定って1月中だったわよね。今は2月の何日かしら」

詩羽「別に男に溺れるなとは言わないわ。私もそういう経験あるもの。わからないでもない」

英梨々「男に溺れてなんかないし、あんたの経験談も嘘よねそれ」

詩羽「でも同人だろうと商業だろうと仕事はきちんとこなしなさいよ。あなたクリエイターでしょ」

英梨々「年末の風邪が治りきってないだけよ。本調子になったらすぐ…」

詩羽「年も明けてから一か月以上たつのに?」

英梨々「今のあたし下手くそになっちゃったんだもん。那須高原で描いた絵に近づいてくれないんだもん」

詩羽「気のせいじゃないの?」

英梨々「あんたに絵描きの何がわかるっていうのよ」

詩羽「それでも今でのあなたならなんとかしたはずよ。納期の中でできる限りのものを作り上げていた。少なくとも最後の最後まで必死で粘ってた、あなたのクリエイターとしてのプライドはどこにいったの。年末の那須高原で倒れるまで頑張った澤村英梨々はどこへいってしまったの!」

英梨々「たかがサイトのトップ絵じゃない!売り物でもないしゲームのクオリティの関係するものでもない」

英梨々「それに今の倫也なら許してくれる」

英梨々「絵を描かなくたって」

英梨々「今の倫也ならあたしのこと…」

詩羽「…だといいわね」

詩羽「それじゃあね澤村さん」

ここから超展開していきます。

詩羽ちゃんが作品を出版している出版社っぽい。

2回攻撃かな。

かやのんボイスが公開されてましたね。たまりませんでした。

詩羽「マルズ?」

町田「ええ。大阪にあるゲーム会社の。いくら読者と年下の男の子以外に興味のないしーちゃんでもさすがに知ってるわよね」

詩羽「私をそんな浮世離れしたショタコンみたいに言わないでください」

で、今日の話題は詩羽ちゃんが描いているラノベの話ではありません。

町田「マルズのゲームにフィールズクロニクルってファンタジーRPGの人気シリーズがあるの」

町田「で、それの新作に参加してほしいんだって」

詩羽「誰が」

町田「マルズが」

詩羽「誰に」

町田「霞詩子先生に」

町田さんの話によるとこれまでもこのシリーズのノベライズとかムックとかを出してきたっぽい

詩羽「ということはゲームのノベライズですか」

町田「ん~ん」

町田「ゲームのメインシナリオ」

…ずいぶんでかい話になってますねw

町田「上のほうじゃお祭り騒ぎよ。うちの作家がフィールズクロニクルのメインライターなんてこれから始まる版権争奪戦の勝利は約束されたようなものだし」

詩羽「だからって私にファンタジーRPGのシナリオなんてできると思ってるんですか」

町田「フッ♪ 私はできると思ってる。だって霞詩子の才能はまだ幅も奥行きも全然底知れないもの」

照れ照れ詩羽ちゃん。

町田「でも、今はまだそのときじゃないって思ってるし、あいつはあなたを預けるべき相手じゃないって思ってる」

詩羽「…あいつ?」

プロ中のゴロ…例えばどこのサークルですかねw

町田「今回あなたを名指しでオファーしてきた相手。同人のことも商業のことも何もかも闇を含めてすべてを知り尽くしているプロ中のゴロよ」

詩羽「誰なんですか」

町田「紅坂朱音」

詩羽「それってrouge en rougeの」

町田「同人サークルのほうはもう若手に任せてあるみたいだけどね」

商業のほうでは超売れっ子らしい。

美人は美人ですな。こういうキツメのを調教する薄い本とかないですかね。もうありそうだけど。

で、そんな紅坂朱音がcherry blessingをプレイしてオファーしてきたということらしい。

町田「これをプレイして見つけたんですって」

町田「今度の新作にふさわしいシナリオライターとイラストレーターを」

詩羽「…イラストレーター…も?」

デデン。

フィールズクロニクルの新作の話を聞きに行くそうです。

英梨々ちゃんも一緒。

英梨々ちゃんがついてきたのは詩羽ちゃんのためではなく倫也のためでした。

英梨々「あいつ、はっきりとは言わないけど次回作のことも考えてるみたいだし、そんなときにメインライターに抜けられたら立ち直れなくなっちゃうでしょ」

倒れてる人がいますw

……

英梨々「ちょっと。あなたマルズの人よね」

朱音「ん?」

詩羽「紅坂朱音」

英梨々「コレが?」

朱音「久しぶりだな、柏木センセ。その後カラダの調子はどう?」

英梨々「どこかで会った…?」

朱音「さーね♪」

で、今日はこの3人だけらしい。

朱音「メーカーのお偉方なんて必要ない。今日ここにいていいのはクリエイターだけだ」

朱音「30分で読め」

朱音「そして、決めろ」

英梨々「決めろって何を」

朱音「その企画に乗るか降りるかを、だ」

朱音に突っかかっている英梨々ちゃんをよそに企画書を取り出す詩羽ちゃん。

英梨々「何開けてんのよ霞ヶ丘詩羽!」

詩羽「見ないの? 澤村さん」

詩羽「紅坂朱音の企画書なのよ。彼女の仕事なのよ」

言葉が出ない。

朱音「意見、質問、批判、なんでもこい。ただし、それにケンカうれる自信があったらだけどな」

詩羽「私たちに何をしろっていうの」

朱音「死ね」

詩羽・英梨々「なっ!?」

朱音「これがお前たちが殉ずるべき作品だ」

朱音「これから1年、この作品のことを考え続け、この作品のために生き、この作品の完成に命をささげろ」

英梨々「何言ってんのよいきなり!」

朱音「柏木エリ。この前お前たちが出したゲームの…」

朱音「最後の7枚の絵だ」

朱音「あれが」

朱音「あれが欲しい…いや」

朱音「あれより遥かに上をいけ。でなければ来てもらう意味がない」

英梨々「そんなの受けるわけないでしょ!あたしにはblessing softwareがあるのよ!」

朱音「けどお前、もうあのサークルにいられないだろ」

朱音「このままじゃいずれ周囲が柏木エリの才能を持て余す。お前のレベルに誰も追いつけなくなる」

英梨々「そんなことないもん」

朱音「そんなことあるさ」

朱音「あの中じゃ霞詩子くらいなんだよ。ギリギリついてこれるのは」

朱音「だから霞詩子。お前には柏木エリの力を引き出す役目を期待してる」

朱音「能力的にも精神的にも」

詩羽「私は澤村さんのお守りだというの」

朱音「あのゲームのシナリオを評価しているのは本当だ」

朱音「けど」

完全におまけ扱いです。さすがにカチンときますね。

朱音「柏木エリが来ないのなら霞詩子にだけ固執する意味はない」

英梨々「あたしにはそんな大きな仕事無理。そりゃすごいチャンスだけど、でももうあの時の絵は描けないの」

朱音「なんだよちょっとしたスランプ?」

英梨々「ちょっとじゃない!限界なの、もう二度とあんなの描けないの!」

朱音「あはははは!」

朱音「あはははは!」

朱音「あはははは!」

朱音「なめてんじゃねーよ!このヘタクソ!」

朱音「お前まだ全然伸びかけじゃねーか!たった1回変身したくらいでもうスランプとか言ってんのか!」

朱音「絵描きなめてんのか!」

英梨々「やめて」

朱音「そんなのスランプでもなんでもねーよ!」

朱音「ヘタクソなんだよ!」

朱音「腕が追い付いてないだけなんだよ!」

詩羽「いい加減にしなさい!」

朱音「だってさ、お前の絵って」

朱音「こんな感じだろ」

英梨々「……」

朱音「そっちがオリジナルだから尊重はするけどさ」

英梨々「う……あ……」

詩羽「そんな…」

朱音「今ならまだ簡単にまねられるぞ?」

朱音「お前の絵」

英梨々「あ……あ……」

英梨々「うああああああああ!」

 

…そんな第9話でした。

先週とは打って変わって大ボリュームになってしまいました。まぁ、仕方ない。詩羽ちゃんたくさん出てたし。

さて、こういう展開もわりと好きなんですけど、NTR好きだからかな?w

英梨々ちゃんはクリエイターとしてさらに上にいくためには倫也じゃなくて朱音と組んだ方がいいと判断したようですね。

誰にも真似できないところまでいきたいんだろうな。

詩羽ちゃんは英梨々ちゃんのおまけ扱いには不服だろうけど、それでももう一度柏木エリと組みたかったと。

個人的にはいい判断をしたなという印象。

 

年末に別荘に駆け付けた朱音がニヤリとしていたのは単にあの7枚の絵のデキに対してというよりは、英梨々ちゃんが倒れるまで自分を追い込んだということに対してだったのかな。

で、フィールズクロニクルではその状態を1年間継続しろということか。

 

で、別に大学生の学業を軽んじているわけではないのですが、詩羽ちゃんはともかく英梨々ちゃんは高校があるからなー。作品のことだけには集中できないよな…。

…朱音なら出席日数が足りなくなってでもやれって言いそうだけどw

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